Laundry Land

いよいよ就活生。

地下室timesって知ってる?

ここ1年半、間違いなく毎日更新を確かめている音楽ブログがある。そのくらい更新が頻繁。

 
地下室timesだ
f:id:ray887:20160204231838j:image
 
 
不特定の書き手が好きなときに好きな音楽の話題を、自分の主観たっぷりに書くこのブログは、他の音楽ブログ(ナタリー、Skream..)より毒も薬も多めで、ただの情報ソースに一個乗っかった面白さがある。
中身は一つのバンドやミュージシャンを取り上げるのが普通だけど、音楽要素を噛んでいる話題なら割と何でもあり。
 
 
それぞれ好き勝手に書きながら、読者のことも気遣っている。
・中身は簡潔で文章量も少なめ
・動画の数も多くて三つ
・アーティストの半生を振り返る退屈なことはしない
・刺激的なタイトルの通り、ある一つの観点でアーティストについて喋る。など
 
こういう、主観が強いのに人に見られることを意識して作られた音楽ブログが成功している例は最近ないと思う。
 
 
 
 
 
地下室timesがこの先さらに人気になって、情報戦に重きを置くインディーズシーンにまで大きな影響を与えるであろう理由
つまり支持層が更に増えていくであろう理由をなんとなく言いたい。
 
それは、地下室timesが
 
売れ線だ握手会商法だを曖昧に批判なんかしない。
 
売れ線だ握手会商法だを曖昧に批判する世間を曖昧に批判なんかしない。
 
売れ線だ握手会商法だを曖昧に批判する世間を横目に、
あくまで音楽的視点で記事を書いているからだ。
 
 
 
アンチも、ちゃんと音楽に関連させた根拠をもとにしたアンチしかない。
「DISること自体が悪いとかいう風潮、意味わかんねえよ、音楽に依存することでしか人生の活路を見出せない俺たちはおとなしく音楽に篭ろうぜ」
みたいな雰囲気をバシバシに感じる
 
2ちゃんの見過ぎで頭が弱くなった僕たちは逆に批判要素の多いものの方が読みやすかったりするのだ。
 
そう、僕たちろくでなしだもの。いけてるやつなんてしんでしまえばいいんだ。
 
 
 
 
 
さて
 
そんな地下室timesに恐ろしいライターが一人いる。
更新頻度はこの男に支えられていると言ってもいい。つまりは、そう、地下室timesをどうしようもない音楽野郎の楽園にしてくれている張本人、石左さんである。
 
ここ最近の記事はほとんど彼が書いたものだからまず見てくれればわかる。
 
まだ若いのにここまで音楽に執着して、現実を毒々しい目で見れるのはなんでなんだろう。
それなのに音楽を文章で伝える能力がすごいのは何故なんだろう。
好きなように書き続けて、ブログPV数も上がってるはずなのに、アンチとSNSで争いをすることもない。
 
粛々とネット世界とか、世間と名のつく全てをバカにしているんだろう。酒を飲んだら面倒くせえ嫌味野郎のくせに見た目はシュッとしてんだよ、どうせ。何個か上の先輩にこんな人いたら怖くて近寄れないよ。全部俺の想像だけど。
 
 
 
 
 
 
詳しくは知らないが、地下室timesは石左さんと、谷澤ジョルジュさんという方が主体で運営しているらしい。
 
そしてこの二人が中心となって、去年の秋頃に入場料無料のライブを企画して成功させている。渋谷duoで。 
 
出演は
insane、最終少女ひかさ、THEラブ人間、pondlow、kidori kidori、Helsinki Lambda Club
 
こんないい対バンいつか俺も組みたいよ。
 
ネットで好きも嫌いも垂れ流し、フォロワーが増えたら金を募ってイベントを打って、大成功。
これこそ今っぽい音楽の輪の形なんだと思う。
いい音楽を現実のフォロワーに聞かせたいという心意気と行動力があるサイトなのだ、地下室timesは。
これからも面白い企画を実現して行ってください。
 
 
 
ただ一つ問題もある。
 
自分の周りに地下室timesを閲覧している人が出てきたらどうしよう。なんか恥ずかしいよね。
 
さらに言えば、チャラチャラしたイケてる奴らが石左の文章を好きだったら俺はどうしたらいいんだろうね、
サブカルがカルチャーに吸収されるってそういうことなのかしら。
 
ネットで、現実で、地下室times、そして石左さんのブランドはこれからどうなるんだろう。
 
 
 
 
 
 
※ 2018.1追記
 
だいぶ変わりましたね、石左タイムズ。
このブログを書いた当時の地下室タイムズと今の様子はだいぶ変わったみたいで、自分の文章なのに全然違うこと言ってね、って思いました。
この短期間で相当活動的になったんでしょうね。SNSもガンガンだし、バンドマンとも仲良くなっただろうし、叩かれることにも慣れただろうし、ストレスとアルコールで内臓ぶっ壊してるだろうし。
 
楽しいものを読ませてくれるならなんでもいいです。頑張れ石左。
(自分のこのブログ。一年以上放置してたんですけど、この地下室タイムズの記事だけは必ず1日に20pvはありました。どんだけみんな地下室タイムズ嫌いなんだよ。。)
 
最近の地下室タイムズは、アーティストのインタビュー・比較・シーン抑えとか、有象無象をひたすら紹介していた頃より俯瞰の目線というか、高い目線からの、マスに届く記事が増えてきたと思います。
このサイトの知名度は何倍にもなったし、批判も目立つようになった。とにかく、良くも悪くもたくさんの人に届くようになって、それに合わせて食いつかれやすいトピックの記事にちゃんと変わってきたと思います。
ディスっていくスタイルがいよいよエンターテイメント性すら孕んできたんじゃないですかね。(そしてそれが高確率でスベるから面白い。)
 
まあ、最近の音楽シーンって多分2年前からだいぶ変わって、今少しやりにくいんじゃないかと思います。
マイヘア全盛くらいの頃が地下室タイムズも生き生きできていたと思うんですよね。ファンがバカっぽい音楽ってイジりやすいじゃないですか。今は完全にWANIMA、ポルカドット〜イジり芸人やってますもんね。
だから、カクバリズム、サミットとか、上からイジれないものは面白くしづらいだろうし、今の流れだと地下室は書くものなくなっちゃうんじゃないだろうか、、、とか少し気になってた中の
CHAIがブス」ね笑
 
全然アリなんだけど、まあ、やっぱそこいくか、と。分かりやすくしようとした結果、一番逃げたな、って感じが僕は最高でした。記事自体はそんな面白くなかったんで、「まあ、書いとくかー」みたいな軽い義務感みたいなので書いたら結構適当になって、その割にかなり反応あったから、逆に申し訳ない。みたいな感じなんじゃないのかなあ、とか想像します。
 
インタビュー記事は面白いですよね。あのサイトが(石左氏が)どんなキャラなのかを知った上でアーティストが臨んできているから面白いインタビューになってて、きっとファンはうれしいんじゃないでしょうか。もっと増えていくといいんだけど、(でも受けてくれるバンド少ないかな、)とか思います。
僕はこれからも、石左氏がいつまでこのどうしようもないネットサイトを軸足に頑張るのかを楽しみたいと思います。
好きなバンドを悪く言われて腹立たしい、って人は普通にミキキとシンラを読めばいいし。単純にスベってね、と思う人は、ラブホの上野さんの質問コーナーでも読んでみたらいいと思いますよ。べつに地下室タイムズってただのブログですからね。それでは