Laundry Land

いよいよ就活生。

呪縛と祝福

どうせさ

浪人生のみんなは、東大京大に受かった瞬間から狂喜乱舞、欣喜雀躍、田舎のおじいちゃんおばあちゃんに電話をかけまくって、祝福の言葉を恥じらいもなく頂きにかかるわけだ。
一見スカした顔をしている彼も、心の中では安堵と快楽に浸りきってよく見たら口の端からよだれがこぼれちゃうくらい喜んじゃってる。
それくらいめでたいことです。
合格は。
ただよだれは拭いとけ、汚ねえぞ。
 
分かる。
ただ、そうなってからの君達は人の話なんてさっぱり聞かないだろうから、国立の発表前に伝えたい俺の気持ち。
 
 
 
 
 
 
「「受験ロジックに縛られるのは、もう辞めようじゃあありませんか!!」」
 
 
サンボマスターの山口君くらいの熱さを込めたこの言葉。
 
 
 
 
 
「受験ロジック」
分かりやすく言うと
国立>私大、三田日吉>sfc早慶>MARCH。
みたいなの。
 
こうやって、たかが所属先に過ぎない大学に、一括りに優劣をつけるのはもう受験期間も終わったしいいんじゃないか、ってことです。
 
僕たちはあれだね、自分について、所属してる枠とか集団の中の一人、っていう固定されたイメージを持たれるのを嫌う面倒くさい人間のくせに、大学については所属することの安心感を求めすぎちゃってる節があるね。都合のいい面倒くさい奴らだね。
 
この都合のよさを自覚しないと、この先、人と相対しながらまともに生き続けるのに無理が出てくると思うんだ、俺は。
 
例えば、憧れてる人5人をあげた時、全員いい大学出てるってことはないんじゃないの、特に文系。
社会に出たらどうせ気づかされることを、先に割り切れるならそっちの方がいいじゃん。
 
 
受験という1年間の努力が実を結んだこと。
その喜びと優越感を、自分自身の評価そのものに置き換えた瞬間、その優越感は安っぽい勘違いになっちゃう。
一生生ぬるい安心感に包まれるとでも思ったか、下手したらその勘違いは人を傷つけるぞ。
 
 
 
別にめでたい人たちに冷水をかけたいわけじゃない。
 
社会に出た後の実力至上主義を言いたいわけでもなければ、
(そもそも〇〇至上主義って言葉嫌いだ。何かの側面を過信しすぎてるだけで、返って自分を縛り上げるだけだ。
何かに固執することはよくない、特に人に関係することは。)
 
受験のことを身も蓋もない儀式だなんて、もちろん思ってない。
 
友達が国立に受かったらそれはすごい嬉しい。
 
 
 
 
 
だけどさ
 
僕「一浪しました。国立に入れませんでした。」
友「終わってんな、おつかれ、頭弱いな」
 
さすがに泣ける。
 
僕「俺は、計画的に勉強する、ことが苦手で、それを、最後まで克服できなかった、だけ、だ!」
 
ああ、泣いちゃった。
 
 
 
でも実際言ってることは合ってる。
 
振り返ってしまえば、残酷だけどそれだけの話だ。
受験勉強で得られる結果は合格か不合格かの二つだけで、これからの生活の結果にそれまでの過程は直結しない。いくらでも挽回可能。
受験に失敗したことは絶望の一つの基準ができたってことで手を打とう。仕方がない。経験。
 
 
 
 
だからみなさん、
例えば東大京大に受かったからといってそれをふりかざさないで下さい。
 
 
 
 
だけど違うんだ。僕が嫌いなのはそっち側のふりがざす人たちだけじゃない。逆も然り。
 
幸いなことに、僕はまだ、嘘みたいな学歴厨には出会ってないけど、
ちゃんと受験について考えたら誰だって大なり小なり学歴にこだわった思考に落ち入りがちになる。
きっとみんな同じ。
それは仕方がない。受験の当事者がいる環境はそういうものだった。
 
 
その環境が生んだ、学歴に人の価値の重きを置く輩。
こいつは決して受験で成功した側だけにいるわけじゃない。
第一志望に進学できないことに落ち込んでいたずらに自分を責めて時間を無駄にする人も、この受験ロジックに縛られてる、輩、であり、さらにタチが悪い。
 
 
 
 
「俺なんかに○○大学は無理だったよ、やっぱ甘かったね、受験に対する姿勢がさ。俺みたいな中途半端な奴は××大学がお似合いだよね、へへへ」
 
的な感じのやつ、なんならこれをそのまま口に出して人に言っちゃうような奴、(まあ去年の俺みたいな奴)
 
帰れよ、
春だからって出てくんなよ、
調子に乗んなよ、
親に失礼だぞ、
自分にも向き合えてない最低の野郎が調子乗んなよ
春はお前たち能天気を活発にさせる季節じゃないからな、帰れ、馬鹿、帰れ!
 
今思い出しても恥ずかしい。
 
 
 
 
さっき言ったように、友達が第一志望に受かったらすごい嬉しい。
(というか僕が私大に受かって喜んでくれる人がいることの暖かさね。ありがとうね。)
 
 
 
受験ロジックという呪縛から解放されてますか?
もしそうならそれを祝福させて貰おう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まあ、ぶっちゃけ、祝福というか、あれだ
 
きっと、俺は早稲田に行くことになるとと思うから、まあ、今のうちに、そういうことにしといて、って話。