Laundry Land

いよいよ就活生。

「テレビっ子」ってもう死語だよな。

最近テレビ見てますか!
好きなユーチューバーいますか!
ドキュメンタル面白いですよね!

先輩お笑い好きですもんね!最近テレビつまらないんですか先輩!え、「テレビについてだったら俺結構うるさいよ?」ですか先輩!
さっすが先輩、そこらのバカとはちげえや!!!

 


うるせえ!!!!!

 

カンニング竹山かお前は。
これより先、テレビが〜、アベマが〜、好きな音楽が〜、フクシマが〜
なんて語りはじめようもんなら、お前のことはカンニング竹山として扱います。
そういうのはたまむすびで年配の方々に喋っててください。スタジオでウンコでもしててください。

 


さて。
こんにちは、カンニング竹山と申します。

テレビが好きなんです。つまんないんですけど、でもやっぱり好きなんです。

「最近テレビつまんないよね」
みたいな話ってすげえ同世代あたりが喋ってるんですよ。なに?就活がお前をそうしてるの?ねえ先輩?


つまんねえ、といってしまえるほどお前はテレビ見てねえと思う、俺は。
なのになんでそんなことが言えるのか。
いや、俺もヒルナンデスとかスカッとジャパンとかモニタリングとか死ねって思いながら見てます。
テレビつまんねえ理由。2つ絞り出しました。

その1。
そもそも僕たちが見る設定の番組が少ない。
今この国で一番テレビ見てるのは高齢者です。ジジババはスマホでユーチューブなんて見ないんで、テレビつけっぱ垂れ流しを唯一昔と変わらず続けてる。
単純にIQの低い笑い、過剰なテロップ、説明ナレーションで溢れた番組が増えましたね。お年寄りは5分以上あるネタはもう途中で設定わかんなくなっちゃうんでしょうね。漫才の台詞全てに字幕がついてる番組を見たときは本当にびっくりしたなあ。健康とか世界と日本の比較とか短歌生け花とか、顕著。

その2
僕らの目が肥えた。
お笑いのお決まりのパターン、天丼と呼ばれるやつ、丁寧なフリとか、もう知ってるでしょ、それで腹抱えて笑えないでしょう。仕組みを視聴者が理解し過ぎたと思うんです、というか演者が説明し過ぎたんです。でもやっぱりお決まりのやつってよくできてるんで、クオリティ2個くらい落として嵐とかつるの剛士とかがやってもそこそこ面白いことやってる風に見えるんですよ。面白くないんですけど。ハライチ岩井が言う「お笑い風」ってやつです。平たくこれは誰のせいって言ったら俺は中居のせいだと思うんだけど。まあそれはいいや。

つまり、
新鮮に面白い、と思える新しいものが減ったんです。演者ももう何年、何十年見続けてる人たちだから、何をやるか大概想像がつきますよね。
新しい人たちも、そういう先輩の番組で最初からレールに嵌められてしまうから結局新鮮な印象にはならないです。
ニャンコスターがアメトーークで宮迫にどう弄られるか。川瀬名人が行列で東野にどう弄られるか、容易に想像できますね。
もうね、飽きたんです。今の感じに。


そしてさらにそれを加速させたのが、、
そうです。スマホですね、ユーチューブですね、アベマですね、ネットフリックスですね。
正解。先輩、うずうずしないで、物事には順序ってもんがあるから。

確かに「テレビつまんねえ」と言ってしまえるのはわかるけど、面白い番組はまだありますよ。
ただ、面白い番組のためにテレビの前で待機するより、好きなときにスマホで面白そうなものを見るほうが楽じゃないですか。
テレビ番組すらスマホで見れる今、見る側が何を見るかをフラットに天秤にかけられるようになったんです。
ナイナイもジュニアもさんまも松本もヒカルもはじめしゃちょーも、全部等しくスマホで見る動画の選択肢の1つになっていて、評価の尺度は「面白さ」と「好感」のみ。

テレビ番組が絶対的な王道じゃなくなってしばらく経ちました。


テレビ番組にもゴールデン帯と深夜帯とあって、ゴールデンのクイズより深夜のお笑いの方が好き。っていうのはとうの昔からあった流れだと思います。ただそういう深夜のニッチ向け番組って、そもそもゴールデンに対するカウンターだったと思うんです。時間帯によって視聴者も変わるから、本当はみんなが好きになれるものを作りたいけど、好きな人は好きって番組もいいじゃん、みたいな。
それが今は全部等しく選択肢の1つになったから、カウンターとしての役割がなくなったんです。ゴールデンのテレビ番組が絶対的なものじゃないから。
だから最初から「面白さ」「好感」に特化した番組が増えてきたんじゃないでしょうか。

 

 

さて、
じゃあテレビ番組が強かったときは何が強かったのか。僕は「テレビスター」の存在だと思います。

さんま、たけし、タモリダウンタウンとんねるずウンナン、ナイナイ、SMAP とかですかね。(おっさんばっかだな)

 


テレビスターって上記した2つの尺度だけじゃはかれないと思うんです。
それが「華」です。


例えばナイナイ。
ナインティナイン、好きですか?

めちゃイケぐるナイナイナイアンサー、つまらないですよね。でも、元旦のヒットパレード、ザマンザイ、エンゲイグランプリとか、でかいネタ番組の司会って必ずナイナイですよね。
ナイナイのネタって見たことあります?漫才知ってます?なんでこいつらが偉そうに司会やってんだよ、って思ったことありません?


「面白さ」で考えたらそんなですよ。
でも、画面に二人を抜いておけば、画が持つんです。
舞台と照明だけで、何か面白いことをやってくれ、喋ってくれ、と言われたら多分千原ジュニアの方が面白い。
でも、ジュニアはただ面白いだけで、テレビを通してそれを見るとなると、圧倒的にナイナイの方が収まりがいい。
優秀なお笑い芸人としてのスキルももちろんですけど、それよりも画面越しの華の強さ。これです。
長年真面目に積み重ねてきた結果、彼らはスターになってるんです。
というかこれは、そんな疑問に思うほどのことでもなかったんです、今まで。
たださっきも言った通り、番組が全て均一な選択肢になると、視聴者はなにか突出したものがないと評価できなくなったんです。
そしてお笑いが芸人専用の技術でなくなった今、面白を前面に出さない芸人がイマイチ評価されなくなってきたんです。

 


テレビは規制がすごいなら、ネットで面白いことやればいいじゃん?ですか、先輩。なるほど、そうですか。

テレビスターって司会者のイメージが強いですけど、それぞれ得意な分野ジャンルがあると思うんです。
松本人志は「面白」を追求する前提のもと、テレビを使って企画を作り続けてきたプレイヤーとしての役割が大きかったから、テレビ以外の場にも進出できますよね。
SMAP もそう。アイドルは個人の魅力が資本だから、彼らに徹底的に焦点を当てれば成功することがこの前証明されたと思います。
逆にとんねるず、ナイナイは、それぞれの冠番組で、テレビだからできる規模の企画でのしあがってきました。とんねるずにひな壇の司会はできないですよね多分。
さんま、紳助(あと中居)はある時点から司会者としてトーク一本でやってきたから、この先も「タレントをいじる」というお笑いの需要がある限りはトップのままでしょう。

 

それに対して
今田、東野、ジュニア、ロンブー、さまーず、バナナ、おぎや、フット、オードリー、、
いくらでもいる、いつまでたっても中堅の彼らはこの先どうなるか。
今後テレビ番組は視聴率に特化する番組を作ります。アベマはニッチ向けの自由な番組を作ります。求められたことをきっちりこなす超優秀な芸人である彼らはそのどちらでも活躍するでしょう。

でも、求める側が作るそんな番組できっちり仕事をしても、それだけ。タレントとして売れるし出続けられるけど、彼ら自体に華が出てくるのか、テレビスターになれるのか。
正直無理じゃないかしら。

 

あとはマツコ、坂上忍、こじるり、みとちゃんとか。最強タレントとでもいいましょうか。もうぶっちゃけバラエティって芸人だろうがタレントだろうが関係ないんですけど。(村上だろうが有吉だろうが関係ないだろ。)第三のビールみたいなもんです。あれで満足できるなら一生あれ飲み続けられるでしょ。今回僕が言いたい「テレビで何かやってくれそうは人たち」からはそもそも除外してます。興味ない。

 

つまりね先輩。先輩が欲しがってるスマホの中の「面白」の充実は、この先叶いますよ。でも僕はね、みんなが当たり前に興奮するテレビ番組をそれでも信じたいんですよ。言ってもみんなテレビ見るときは見るんですよ。スポーツとか音楽って未だに視聴率高いでしょ?

 

いいとものグランドフィナーレでのあの興奮をまた見せてくれる圧倒的な個性になり得そうな芸人さんが、そしてそれで勝負をかけてくれるスタッフが、またいつか出てきてくれることを願ってるんです。

それを前提に僕は話したんです今日は。」

 

 

って竹山が言ってた。
あざっした。


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めちゃイケ終了とホンネてれびの成功から見る番組の面白さについて、みたいなことを書きたかったんですけど。
自分の中の前提を先に知ってもらいたかった結果長ったらしくなったのでここらでやめます。

新しく楽しいことばかりで笑っていられたらほんといいよね。