Laundry Land

いよいよ就活生。

斯々然々(4/23〜4/28)

4/26 曇り、晴れ

宇多丸の新番組についてのインタビューで本人が話してたけど、夕方からの放送ということで天気の話が増えるだろう、と。
春は短いから、当然天気の話になるでしょう。季節が変わっていくのは早いから。
夜の空は濃い青で、道は濃い緑の匂いがして。
夜空はいつでも最高密度の青色だ、と最果タヒは書きましたけど、あの映画は湿度がありました。まだ東京は乾いてるけど、夜空はもう青い。あの季節もきっと、もうすぐ。
今になって思い出すから見直す時期なのかしら。ちょうど一年くらい経つかな。
そんなこんな思いながら、最後の新歓に向かいました。

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4/24 晴れ
夜になるとぼんやり黄色に発光する大隈講堂の時計も、昼間はその不気味さが息を潜める。

空が眩しい。

新歓期間。追われている感覚がまだ抜けない。これくらいで疲れるのは情けない。春は阿呆が活気付く季節、もうこっちのもんだぞ、と噛みしめる。

踏みしめる。
足元には新歓の被害者が寝そべっている。
大隈講堂が見える位置に転がったままのバキバキの折りたたみ傘。それが、新歓期の遺物だと知ってるのは自分だけだ。
あの日、酔っ払いの集団は別の酔っ払っいの集団に絡まれた。結局乾杯で打ち解けた集団の端の方で、酔っ払った同期が相手方から奪い取ったその傘を無言で踏み潰しているのを、俺は眺めていた。酔っ払いの目は、怖かったよな。

済んだ話だ。
3限はゼミがあるんだ。じゃあな。

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4/23 曇り時々雨
疲弊、と言っては新入生に失礼かもしれないけど、疲れ果てるには充分のスケジュールだったのは確かで。でも、それが過ぎ去った後に何をすればいいのかは、もう分かっている。

「補わなければ。」
口から漏れてしまった。これはやばい、、と思ってジュンク堂に駆け込む。
曇った夕方がベストだ。

近藤聡乃さんの新刊。

 

ニューヨークで考え中(2)

ニューヨークで考え中(2)

 

 

見開き1ページの短編日常コラム集。
見開きにしやすいような本の作りが上品でいい。出版されたばかりだったから、サイン本を手に入れられた。
ノンフィクションならではの些細な気づき、発見、感動。感動?
いやそんなのなくていい。人の身の回りの話は、実はそれだけで心の深くに残りやすい。
「A子さんの恋人」に出会って以来のファンなんですけど、その最大の魅力である巧みな構造や展開が、たった見開き1ページに凝縮されている。ハッとする面白さに笑えるし、ちょっとした言葉に深く頷いたりする。

ページをめくる度にだんだん、ほぐれてくる。
先週見に行ったceroのライブが凄かったのを思い出す。8人体制の厚みで繰り出す代表曲の多幸感もだけど、新アルバムからもほとんど演ってくれた。自分の趣味の方にグッと近づいてきた感じがして、発売がとにかく楽しみだ。"都市とジャングルの間の音楽"というイメージで、そうなってくると野音がぴったりの舞台に思える。今年も開催してほしい、今年こそ行きたい。

一方、今日は国際フォーラムで小沢健二が36人編成のライブをしている。
小沢健二がいるアメリカも、近藤聡乃さんがいるアメリカも、同じなのだ。それだけで安心する。決して煌びやかな毎日じゃなくていいと心から思う。
ステージで、いやダンスフロアの、鮮やかな予想外の"ひかり"は眩しすぎると思った。
今日はこれでいい。じっとりしたベローチェが一番いい。


自分も池袋で考えてみる。
最近心がざわっとすることが多い。セクハラとかパワハラとかいじめ自殺フェイクニュース、マイナスにまとめられたそれらの話題をよく見るようになったのが原因の一つかもしれない。
だけど、嫌な思いをした側がそれを表明できる"言葉"が新しく広まるのはいいことのはずだ。
今はただ、知らない言葉に世の中が反応しているだけで、欧米と比べて日本は〜、みたいなこともオマケみたいなもんで、要は言葉が浸透していく期間なだけとも思える。

だって、言葉自体に棘はないし、人の許容量が狭くなったわけでもない。過去にちゃんと受け入れられてきたものまで否定する必要はないはずだ。言葉の定義や使い方に関する単なる情報ばかり流れてくるから、心が窮屈になっていくんじゃないか。

コーチェラのビヨンセはすごかったじゃない。新しいものに昇華していたじゃない。
朝ドラを横目で見ていたら、高校教師が授業中に生徒が回し読みしてるメモを没収して読み上げるシーンだった。これにすら心がゾワっとするようになったら、それは。。
それは、惑わされすぎてるぞ、俺。
言葉をさっさと自分のものにして、いつも通り過ごせばいい。ただの言葉だ。新しい概念じゃない。落ち着け。

議論と野次馬根性の下衆な会話とは全く別だから。そんな上っ面に惑わされるほど若者は暇じゃねえだろう?いつも通り。壇蜜のブログでも読んで寝よう。投稿は毎日、週末は直筆の手紙をアップ。いいブログです「黒髪の白拍子

 

4/28 晴れ、曇り

新歓ウィークの後はスペシャルウィーク
赤江珠緒も戻ってきてTBS万歳、954様様リスナーの自分ですが。舐めてらんねえ1242。
オードリーのann、ゲスト千鳥ノブ・岡村隆史のann、ゲスト極楽とんぼ菅田将暉のann、ラジオドラマ「明るい夜に出かけて」・バナナマンのバナナムーゴールド、ラジオコント2・ハライチのターン、初回放送・菊地成孔の粋な夜電波、マユミとユウミの恋する夜電波
タイムフリーで全て聴き終え満足の朝。

ペンタゴン・ペーパーズを見たのも、「怪物が目覚める夜」を読んだのも随分前になってしまった。野音くるりを見たのも遠く感じる。

その代わり最近のことだと、年明けごろに買った青いボールペンが切れました。無くさず使い切ったのが嬉しい。最近はライターも大事にしていて、これも使い切れた。こういう日は何かいいことがある。

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噛み締め、踏みしめ、いきます。最後まで使い切ったペン、ライター。眺めるのは疲れ切った変態か。
だけど、見たい映画がたくさんある。画面から、濃い青や緑の匂いがする映画が見たい。見終わってそのまま、そんな空気に適当に靴つっかけて出かけたい。
前髪がさっぱりした代わりに、ぶっかけられたパーマ液で頭痛が酷いです。
春なのに、いや、春だから。
うだうだジリ貧状態どこまで行けるか分かりませんが。もしこのままだとしたら、夏が来た時は、そっと耳打ちしてください。