Laundry Land

いよいよ就活生。

M-1を見て思ったこと

バガボンド』のオススメは26,27巻。宮本武蔵が吉岡一門70人をひたすら倒し続けるだけに丸二冊分費やしている。"一方その頃佐々木小次郎は" のような展開もなく、1対70の描写がとにかく延々と、武蔵が斬り続ける。これが超面白くて、バガボンドはこの二冊だけ持ってる。登場人物とか話とか全く関係ない。

その中で、70人が待ち構えた広場にたった一人現れた武蔵。怪物じみた強さで次々と吉岡一門を切り捨てていく様子を前に、一門の一人がこう言う。

「兄者...ワシらはどこか覚悟が足りなかったんやないのか...?数の利に心がどこか寄りかかっておったんやないのか...?現にワシなどは今朝...(食べた餅の余りを)家に帰ったら雑煮に入れて食おうと思ってとっといた。今朝ここでワシまで死ぬとは思うてなかった。勝敗はワシらに関係のないところで早々に決すると...一人でここに来たあいつの覚悟に比べて恥ずかしい。・・・兄者。肚を決めたっ!故郷の父さん母さんを頼みます!」

そう残して武蔵に斬りかかったそいつも、無惨に殺される。

 

霜降り明星せいや「僕、大阪の家で、明日食べるように鍋作っといたんですけど。あれ食べられないんですね」

陣内・久保田「食えるか!しばらくホテル泊まりや!」

勝ってしまえばなんとでも言える。1対4640の王者は、大阪の鍋を腐らせながら東京を飛び回る。

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敗者復活戦、決勝戦GYAO!、ストゼロチャンネル。今年のM-1はずっと見てしまった。金属バットが準決勝に進んだあたりからワクワクしてきて、三回戦・準決勝のネタもたくさん見れた。面白かった。こんなに夢中になるつもりもなかったのに。

今週は、色んなラジオだアベマだも巡回してしまう。アベマのザナイトなんて久しぶりに見た。ただ、アフタートークの部類はこっちにしたらやっぱり見たいから嬉しいけど、当日の打ち上げまでの二番組がいかに酷なのか「くぼたけちジョーカー反逆事件」である程度察する。

 

M-1の次の日のタイムラインを見て思う。これだけ感情と文脈が剥き出しの素材があると、それをそのまま引用してキャプションをつけただけのツイートが数万リツイートになって吹き出してくるんだなあと。どこを切り抜くかのセンス?そんなんもあるかもしれないけど、全部見た人なら誰でもできるくらいこのお祭りはそれの塊だったぞ。録画時代からSNSネットニュース時代、もはや見なくてもいいんだってさ。見なくても、見たという体験を味わえるなんて。まさにこれだ。

 

 

そんな、見なくてもいい時代。今年のM-1の視聴率が発表された。おろ?年々上昇してるらしいぞ。キャンドルジュン。大丈夫おもろい。

Tverやオンデマンドコンテンツなどの後追い視聴体制が整うなかで、逆に生放送の番組の注目度は増していく流れにあるらしい。後から見る、もはや見なくても見た気になれる。そんな都合のいいネットやSNSを使いこなせる現代人が、"自分が見る"ということに価値を置いて「ネタバレされたくないから電波を遮断した」なんて真逆の不便性さえを求める生放送の価値って何ぞや。焦げランブルエッグや。こんなキャンドルはジュンだ?は?

(連想してしまうのは、100期連続聴取率一位を達成しているTBSラジオが昨日、今後スペシャルウィーク辞めます宣言をしたことだけど。まあこれはまだよくわからん。月曜の伊集院が楽しみ)

アメリカの「スーパーボウル中継」は、スマホ元年と言われる2010年以降、それまでの40%台前半の視聴率から一気に40%台後半へとハネ上がり、以後もずっとその状態をキープしている。要は、スーパーボウルの中継を見ながらSNSにアクセスすると、皆が自分と同じ思いでいることが確認できたんですね。そんな“同時体験”の快感に視聴者が目覚めたのだ。

ふーん。だってよ。

 

スーパーボウルといえば、ハーフタイムショーがねえ。マルーン5が渦中にいるらしいけども。

http://fnmnl.tv/2018/11/18/62538

まあそんなことはよくて、今週のアメリカの「マンデーナイトフットボール」のハーフタイムですよ。『キャプテンマーベル』の最新予告映像が解禁しましたね。きたきたこれ、おい。

おい。

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おい。

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お前激似じゃねえか!倒せ倒せサノス倒せオルァ!!