Laundry Land

いよいよ就活生。

最近こんな感じ(4/29〜5/5)

4月29日
バイト。渋谷ストリーム周辺に屋外の喫煙所を作って欲しい。
昨日、一昨日と筆記試験があったから実質今日からゴールデンウィークで、就職活動はGWを境に前半戦後半戦と言うらしい。就活が終わってしまうのが怖い。まだ考えたくないことがたくさんある。

 

4月30日
ルパン三世 ルパン暗殺命令』と『ルパン三世 ワルサーP38』を見る。寝る前に必ず古畑任三郎を見る日村さんの気持ちがわかってくる。
令和は高田馬場の居酒屋で迎えた。平成最終日のテレビ特番は全く見なかった。

 

5月1日
16時まで寝て、家でダラダラしていた。スマホじゃないモノに手を延ばすことがこれほど億劫になっているとは。

『LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五右衛門』を見る。敵キャラが「鋼の錬金術師」に出てきそうであまり惹かれず。このスピンオフシリーズは銭形が強いから楽しめるし、もはやそれが最低条件になっている。

Netflixオリジナル『ラブ、デス&ロボット』を見進める。「グッドハンティング」がよかった。許されざる恋なのかと思いきや。西遊記的なアジアの田舎風景から出た主人公が働きだす町は「スチームボーイ」的な近未来で、化け狐×ロボのメカニックは空山基のセクシーロボットシリーズのような曲線のエロさ。アイアンマン路線のメカ感は『ULTRAMAN』でお腹いっぱいなのでよかった。全部夢みたいな作品でたまらない。吹き替え版を見たら主人公を小野大輔が担当していて驚いた。

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町屋良平の『1R1分34秒』と『青が破れる』を読む。ボクサーという生き物の性質とそこから逸脱しかける主人公、バディ物、物語のクライマックスの使い方。芥川賞を取った方はボクシング版『火花』だった。文化放送を聴きながら執筆したのかしら。(AM1134)『青が破れる』に収録された短編の「読書」がすごくよかった。偶然電車で隣に座った元恋人同士がそれに気づき、片方が目的地で降りるまでの短い話だけど、心情と身体の変化だけをこんなに細かく描写する文章を初めて読んだ。何のきっかけがなくても、内側のわずかな変化だけで日常が物語になることをにため息が出た。
文藝春秋に掲載された芥川賞選考委員会の選評を読むと、古市憲寿山田詠美にボッコボコにされていた。皮肉なタイトルを付けてしまったばかりに余計ボコボコだ、可哀そうに。高山羽根子の『居た場所』が気になる。

青が破れる (河出文庫)

青が破れる (河出文庫)

 

 
5月2日
バイト。さいたま新都心にはエヴァが戦うときに足場となるビルが地下に内蔵されているのだという妄想でやり過ごす。

小説新潮』の1月号にAマッソ加納が1ページ音楽についてのコラムを書いていた。幼いころ母の背中にしがみついた銭湯帰りの自転車で、背中越しに母が歌う井上陽水の「夢の中へ」が聴こえたという話。webちくまのコラムも含め、加納の文章は面白いんだけどエモいので供給されるのが毎回楽しみなのだ。ちなみに、ハライチ岩井は同誌でエッセイの連載を持っている。(ちなみに、これはBookBangのサイトでも見れる。(ちなみに、内容はハライチのターンで話したフリートークの書き起こしとなっている。))

ルパン三世 ファーストコンタクト』を見て『ラブ、デス&ロボット』を見進める。「ジーマ・ブルー」がよかった。今はまだ再現性や予測能力に留まるAIが、完全に独立した芸術性を持ち、表現に自己のルーツまでを追い求めたとしたらどこに行きつくかを予言する美しい話だった。AIを開発中のこの世界も、反乱なんて物騒な方向じゃないら綺麗な終焉を迎える方向に進んでほしい。一方、ROOMIE野田氏が「カルチャー顔」について謝罪していた。馬鹿馬鹿しい。

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空気階段の踊り場』家族三人、川の字で寝ていた実家に転がり込んだもぐらが、寝床を隅に追いやられて今は温泉マークみたいに四人で寝ている、という話が好き。

 

5月3日
久しぶりに家族で食事。昼からワインを飲んだせいで一日中ぽーっとしていた。

池袋のブックオフに寄るも、GWセールでごった返していたので三省堂へ。本屋の特売コーナー(?)にあった石田千の『屋上がえり』と菊池成孔監修の吾妻ひでお作品集を買う。買ってから気付いたけど、石田千の作品は自分にはあまりピンとこない。同じ失敗を過去にもしていて、来る時まで本棚に寝かせることにした。一方吾妻ひでおは最高。彼は「萌え」の元祖だと“吾妻ひでお原理主義者”を主張する成孔が力説していた。(『バクマン。』で七峰君にリサイクルされて「ぱんちらファイト」を描いた老齢漫画家の東さんというキャラは、吾妻ひでおから名前を取ったのではないか!小さすぎる発見)

ポスト非リア充時代のための吾妻ひでお Azuma Hideo Best Selection

ポスト非リア充時代のための吾妻ひでお Azuma Hideo Best Selection

 

 

『ラブ、デス&ロボット』を見終わる。「ブラインド・スポット」と「目撃者」が好きだった。「目撃者」は『スパイダーバース』のコンセプトディレクター、アルベルト・ミエルゴが参加ていて、主人公は満島ひかりが「ラビリンス」のPVで踊り歩いたようなアジアの街並みを逃げ回る。パンチの強い色彩と、サイケなキャラクター性のマッチング具合に興奮した。

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『神田松之丞 問わず語りの松之丞』松岡茉優のオチが完璧すぎる。フォルクスワーゲンの広告よりもワンピースの方がいい出来な気がした。西村曜という歌人が気になる。

 

5月4日
霜降り明星のANN0が面白い。世代が近いお笑い芸人のラジオってこんなに面白く感じるのか。「かいけつゾロリでもそんな下らんボケ出んわ」という言葉がラジオから流れるのがエグい。せいやギター侍のクオリティがすごすぎる。マジ歌でも二億四千万でも楽勝でウケるだろう。

 

5月5日
16時くらいに池袋から散歩した。ブックオフを見つけるまで解散できない縛りで歩いていたのにあっけなく大塚で見つけてしまい、宮崎夏次系の『変身のニュース』を買った。そこからもう一本ずつ買い足して、巣鴨まで歩いた。とんでもなく気持ちのいい天気で、巣鴨を選んだことを後悔してツレにあたってしまう。いや、書きながら思い出したけどあの時はもう夜だった気がする。こういうのなんとかならないものか。

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舞城王太郎の『淵の王』を読了。自分に与えられた運命や物語に気付いてしまう恐怖を感じた。そしてそのトリガーが“言葉”であるということも恐ろしい。守護霊というか光というか、主人公を見守る存在たちも元・主人公たちの人格だと思うけど、それもどうなんだろう。第一章で、小学生が下校中に光と闇の間に捕まるシーンの描写はこれ以上ないくらい綺麗で、絶望。

淵の王

淵の王

 

文學界』で千葉雅也が書いた「平成の身体」とNHKの『腐女子うっかりゲイに告る』が面白かった。