Laundry Land

いよいよ就活生。

最近こんな感じ(8/5~8/11)

最近はほとんどスケジュールを確認していない。そんなに用事もないし、明日って何があんだっけ、何かあった気がする、ってなったときすげー困る。そんなノリで過ごしていくだろうから、過ぎたことをなんとなくメモしておいた。正直、この時はこんなことをしてたっていうことをクリアにしておくとか、もうそんなことどうでもいいくらいなんかやってたなって感じを求めているんだけど。そのとっかかりを多分8月中に作れる予感がしているのと、それのベースになることかもしれないから。4月ぶりか。

 

8/5
バイト。お台場
4連勤1休み3連勤が終了。


8/6
久しぶりに朝の高田馬場で解散した。
玉田真也『あの日々の話』のデザインを思い出す。そういえばあれも見れなかった。

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・Tohji『angel』を聴きながら帰った。彼の活動や作品やインタビューを追いかけていると、度々圧倒的なスター性を予感させるのだけど、その求心力の源泉はTohjiのスケールの大きさだった。誰でも受け入れる場所としてのライブや、国内外や知名度を問わないクリエイターたちとのコラボレーションを続けることで、とにかく巻き込んでデカくなるという野心をストレートに更新し続けている気がした。そんな中、今回の作品に対する彼のステートメント

「それは、angelってことだった。俺に宿っているもの、それにフィールしてくれる皆んなに宿っているもの。このミクステは俺の、みんなの生活に溶け込む音を作った。繰り返し聴いてほしい。いつでも新しい表情を見せてくれる音だし、きっとみんなの奥底まで寄り添う音だと思う。音楽よりも、一歩先その先の純粋なangelが立ち現れるはずだから」

自分の思想やスタイルをこうした形で発信するのは初めてだ。まだ誰にも知られていなかった彼が、自分の存在を示す楽曲としてオーデイションに用意した「I'M A GODZILLA DUH」以降、周囲と分け隔てなく混じり、巻き込む共同体としての存在を示す活動でここまで来ているように思う。「お前も同じならDMして」(「Snowboarding」)というスタンスが彼にとっては自然で、実際の制作物になった。一年経ちゴジラはおそらく、より密度の濃い制作期間を求めたはずで、今回の『angel』はその完成形だろう。自分の今の感じを詰め込んで、出来上がったモノのステートメントがこれなら、Tohjiはそのものではない、自分が生み出したモノは共有できる存在そのものであるというアーティスト像を更新したと言える。

“宗教的”というのはヨーロッパでは誉め言葉だ。ムーヴメントは必ずどこか宗教的な熱狂がつきものであり、angelは誰のものでもあるけどそれを生み出したのは自分であるという構えは、自然と人を巻き込む。それすら自然なスタイルとして突き詰めたTohjiが、これからどう動くのかは気になる。というか普通に、すごくいいミクステかつアーティスト像でビビり上がる。普通に話したい。

西加奈子サラバ!』完結。
左足で生まれた主人公が左足を踏み出して終わるあのパターンのカタルシスはもう飽き飽きだよ、っていうのを読み終わった瞬間思う。あんなに分厚いページ数で人ひとりの人生を追いかけても、カメラが一つしかない弱さに打ちのめされた。逆に、あの本を読む長い時間はそういうことを受け止めるための時間なのだと思う。主人公的に“変身”を遂げた姉を前に、自分のカメラが一つだと実感してしまうあの瞬間が一番恐ろしかった。これがメタ的な本なんだって知らせるのは演出的な後始末に過ぎない。 

サラバ! (上)

サラバ! (上)

 

 8/7
赤羽で飲み始めたとき、店はまだ甲子園の第四試合が点いていた。新宿まで着いていったのに浮いた話もなく、スイカ味の氷結が無い新宿のコンビニ。

岩井秀人(ハイバイ)『ヒッキー・カンクーントルネード』
劇作家の物語感を節々に感じる。登場人物の設定の逆転とか変化を、役者が生で演じたらどれくらい興奮するのか想像しながら読んだ。 

ヒッキー・カンクーントルネード

ヒッキー・カンクーントルネード

 

・Klan Aileenが音源をサブスクから音源を撤収し、顔に作品をLP化するためのクラウドファンディングを開始。24時間で89%達成(80万円の目標額に対し、14日現在140万超え。残り45日)クラファン連載として、音源制作過程を振り返るYouTubeの更新を開始している。
小泉進次郎滝川クリステルが結婚を発表、をしたのが首相官邸での“ぶら下がり”といことで非難が集まる。空っぽそうな見た目の人間が年を重ねて、皺とか白髪とか喋り方だけでどれくらい見せかけの説得力を装備するのか、その変化をリアルタイムで追いかけることのできる最初の例かもしれないと楽しみにしている。

 

8/8
・ロンハーの品川回が面白すぎて、ベローチェで爆笑する。
TBSラジオ『たまむすび』ウルトラの瀧が逮捕されて以来、ずっと週替わりで放送してきた木曜パートナーがついに土屋礼央に決定した。先週の放送で今週のパートナーを予告しなかったことが様々な憶測を呼んでいた(主に復活の声)が、いきなりの新パートナー発表だった。長らくニッポン放送で『たまむすび』の裏番組を帯びで務めた土屋さんの抜擢になるわけだが、あの瀧さんの後釜を継いでくださるんだ、という姿勢のもと、新制たまむすびとして宣言する形になった。そして、いつもより早い曲紹介のタイミングで、選曲を務めたのが瀧であり、リスナーへメッセージを預かっていることを赤江さんが発表して読み上げた。「楽しかったよ」と瀧の無茶ぶりである猪木モノマネで最後に語り掛けた赤江さんの人柄にこっちまで泣きそうになってしまった。瀧逮捕、芝生フライデー、女優との結婚、吉本騒動と「ドラマチックプログラム」を自称する昼の帯ラジオ『たまむすび』が、ついに次の一歩を踏み出した。ちなみに、自分としては後継に東京03・飯塚悟志を期待していたが無理だったか。来週の大吉お休み回は飯塚さんらしいから、惜しかったのだろうきっと。

・花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』
ヴィレヴァンの店長として長く務めた花田さんが、退社や離婚について悩んだ時期に行った活動について振り返ったエッセイ。
花田さんが登録した出会い系サイト(作中は「X」と表記)は、男女交際の推奨がメインのサイトではない。Facebook連携による個人認証を経た登録者が、各々の待ち合わせ可能時間の投稿に反応を返すことでマッチし(性別問わず)30分お話しをする(延長は自由意志)というもの。花田さんの利用当時は、意見吸収や人脈拡大を目的にした起業家やフリーランスの利用者が多かったらしい。
だから、出会い系サイトと言っても、入会したての初心者に使い方をサポートする裏方気質の人や、自分の技術を披露したい人、オフィスに呼び出す人など様々な人との出会いがある。もちろん、うさん臭い身体目当ての男もいるが、プロフィール登録者の評判を教えあう村社会気質もあるなど、人と出会うと本質的な部分を楽しめるサイトに感じた。入会して発見したことを一つずつ吸収していく姿を通じて、読者も納得していくのだ。
Xで出会う人達との“わらしべ長者企画”に挑戦する若者と出会った話も紹介されていたが、花田さんの“お話をした後におすすめの一冊を紹介する”というバラエティ型のプロフィールもいい意味で目立ち、アプリ内人気ランキングで上位になっていく。

・初対面の人間と出会い続けることでコミュニケーション強者になるまで
・本をすすめるという行為を繰り返すうちに身に着けた技術
・すすめる、という上からの立場に対する疑問とその解決策
が、仕事への不満、退社の決意、就職活動という時間的な縦軸の下に語られる。本が好きだからこそ、雑貨だよりになっていくヴィレヴァンを離れる決意をし、自分の好きなものから自分の好きなことを発明する一貫性がまぶしかった。
不特定多数と出会い、会話をすることで、自分が本当に何をしたいのかということを俯瞰で認めることができた花田さんは現在「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」の店長を務めている。『本屋の新井』で知られる書店員・新井見枝香さんも働いている書店だ。

最後に。自分が一番感動したのは、赤の他人と話すことへの抵抗が無くなり、一対一の会話を有意義にできる自信をつけた花田さんが、心から惚れこむ書店の店長に会いに行ったところ。その店長はXの利用者ではない。サービスの枠組みで培った自信とスキルで、本当に会いたい人に会いに行ったのだ。(「出会い系サイトで会った人に合いそうな本をすすめまくっている」という名刺もあとからついてきたスキルだから)その出会いを「自分宛てのプレゼント」にしようと、訪ねる日にちを自分の誕生日にしてしまう程、“人に会うこと”を心から楽しむ姿に自分までワクワクしてしまった。
作品内に度々出てきた『深夜特急』は、“行きたい場所に行ってみる”勇気を与えてくれるバイブルだが、この本は“会いたい人に会いに行く”勇気と、心構えを与えてくれる側面も持っている。

・よしもと書面契約導入についての街頭インタビューに答える鈴木もぐら(空気階段)が「お金を借りるときも書面を書いたりするじゃないですか。だから書面というものに怖さがあります」という最高にボケたコメントを残していた。

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アメトーーク!“平子復活回”は、ぼちぼち。草薙が宮下に勝利宣言をしたのが印象的。
・ZA FEEDOが活動休止を発表。ラストライブは10月の自主企画「CAMP FIRE」

8/9
ミュウツーの逆襲』
幻のポケモン「ミュウ」のコピーとして人間に作られた最強のポケモンミュウツー」の物語。
「存在意義」というテーマについて、ポケモンとコピーポケモンが闘う映画だったよなあと思い出しながら改めて見てみたら、これが劇場版第一作だなんて信じられないくらい重いアニポケだった。脚本を務めた首藤剛志さんが書いた文章によって、脚本の含意に若干触れてしまったのだが、それ以上にこの映画が製作される時代状況の整理の方が印象的だった。

・ロンドンハーツ「品川に呼ばれま10」面白い。ゴッドタンのはんにゃ金田もよかった。「俺にとって鴻上尚史茂木健一郎くらいうさんくさい」という今週の問わず語りも面白かった。『みんなのかが屋』第二回はまだ見れていない。なんかこう、どうせ面白いっていうのには越えられない壁があるんじゃなかろうか。リアタイで見ろよって話だが。

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8/10
有楽町丸の内ピカデリーで『新聞記者』を見た。美味しく作られたものをチンして食べてばっかりだったせいか、こういうのが見たかったんだよってツボをイイ感じに押された。自殺のカメラワーク。田中哲司がはまり役。
ルミネのアナウンスが沢城みゆきだった。文章を読み終わるときの語尾の感じが一発で分かる。

 

8/11
帰省一日目。
・『全力!脱力タイムズ』傑作。結婚を番組に報告しないことを咎める形で始まった時は「最近のバラエティ特有のそういう押しつけがましさ嫌いだなあ」と思って見ていたのだけど、そこから“山里亮太が結婚していない時期から用意していた企画を消化する”という設定が明らかになったときに面白ってなる。最終的に番組が用意した結婚相手との婚姻届けを記入する際にも、蒼井優記入済みの離婚届まで出てくるからさすが。一番面白いいじり方だったと思う。
樋口毅宏『さらば雑司ヶ谷
好きなもの全部詰め込んだんですね、と興奮せず。