めちゃ×2イケてるッ!
こんな会話やノリ、中学高校の頃ありませんでした?
「おい。あのさ、あいつさ、隠そうとしてるけど最近彼女できたらしいぜ。」「この前あいつがあんなことしてんの見たんだけどさ、どう思う?」「あいつさ、最近ハマってるあれさ、かっけえと思ってやってんのかね、超ダセえよな笑」「すげえ高え買い物してんの知ってるぜ、あいつ」「隣のクラスのあのノリさ、楽しそうじゃね?」「あいつ、あの喧嘩買ったらしいぞ」「やべえよ!あいつ怒ってるらしいぜ!」
好きなものがビッタシ合う奴もいれば、超嫌いな奴もいて、大人になったら絶対関わらなくなるようなどうでもいい奴もたくさんいた。
相手を観察して距離間を考えようが、悲しくも同じクラスメイト。
教室内にいる存在がある種"全て"で、どうしたってその中で生まれた噂、流れ、ノリに心が左右されるあの感じ。
その中にいるキャラクターは、あとあと自分の意思で作り上げるコミニュティより遥かに多様かつランダムで、それなのに学校生活の中では試験・旅行・体育祭・文化祭・発表会とか、一体感を感じさせられるその一員に強制カウントされる。
こうやって、自分について俯瞰で冷めた目で眺めていても、きっかけさえあればどうせ友情・愛情・信頼なんかが生まれちゃって。自分でも驚くくらいの熱量でそいつらとぶつかってて、気づいたらそのクラスの居心地が良くなって、互いを理解することで争うことも減って、そして大好きになる。
部活、塾、バイト、家族。そのクラスの外でのキャラや役割だってあるけど、
「あいつ、俺らの手が届かない範囲のあそこだと全然キャラ違えじゃん。かっこつけてね?」なんていう最悪なヤジを、いつものアイツらが飛ばしながら近づいてきたら敵わない。しょうがない。
イジメなんて陰湿なもんじゃないよ。
だって今日は大人しくイジられてやるかもしれないけど、俺だってあいつが別のところで調子乗ってんの知ってるんだから。今度はあいつの番だから。
そうやってたくさんの出来事を共に過ごしたり、過ごしてることをなんとなくでも知ってる。休みの日に遊んだりはしないけど、決まった時間絶対顔を合わせるあいつ。
そんな関係って、"友達"というより、"仲間"の方がしっくりくる。
そんな経験が、少なからずみんなあると思う。そこに存在した記憶、空気感を持ってると思う。
でも、普通の人は入学と卒業を繰り返すなかで仲間が変わっていく。ずっと同じ仲間に囲まれ続けることはできない。せいぜい数年。
だけど、20年近く同じ仲間が近くに居たら。別の場所で別の仲間ができても、家族ができても、自分の些細な一挙手一投足を見張っていて、ここぞとばかりにいつものノリでイジってくる仲間がいたら。自分が長い時間かけて成長したことを知ってくれてる人がいたら。
「あいつ、隠そうとしてるけど彼女できたらしいぜ」が「あいつ、こっそり結婚してやがった。子供もいるらしい」になる。
「ブランドの服買ってる」が「タワーマンションに引っ越したぜ」に。
「この前の試合で骨折したんだって」が「病んで仕事できなくなったって」に。
「転校したけど元気かな」が「勝手に居なくなってなんの連絡もねえな」に。
「なんだあいつ」が「あいつ、こっそりずっと努力してんの知ってんだよ。俺知ってんだよ。」に。
あったんだよ、その関係性。
しかも放送してたんだよ、土曜の8時に。
あそこのクラスのあいつらが、彼女ができたこと、フラれたこと。結婚して、離婚して、子供できたこと。病気したこと、復活したこと。居なくなったこと、帰ってきたこと。仕事辞めたこと。音楽始めたこと。本業じゃないのに面白くなったこと。また騙されてること。別のクラスに友達ができたこと、その友達に辛い出来事が起きたとき、あいつらが寄り添ったことも。
そして何より、一生懸命だったこと。
笑わせようとしていたこと。
全部知ってる。作り物に仕上げられた、あいつらの生の人生を。全てを笑いに変えてしまおうという化け物のような気合と強度を。
そんなあの人たちが、ついに、あのクラスを卒業するらしい。
その時の噂、流れ、ノリが全てだったからこそ、あの日常は二度と戻ってこない。卒業ってそういうことだったでしょう?
でも、
そんな関係性。そんな生き様。
めちゃめちゃイケてるよ!!
斯々然々(2/冬〜3/春)
NEWoManに初めて入った。
オードリーのannを聞いていたから、マスクで顔を隠しながらエスカレーターを上がったり下がったり。
もうヒートテックは暑い。マスクも。でも外せない。レディースフロアで春物トレンチを眺めながら、バイきんぐ西村が無人島で全裸になってテントを立てるエピソードを聞きながらニヤついてるのはまずい。
NEWoManと新宿駅の付け根のオフィスビルには若いスーツ達が群がっていた。さっきマネキンが着ていたベージュのトレンチを皆さん着てらっしゃる。まだマスクは外せない。
ベージュのトレンチ。全裸の西村瑞樹。
逃げるように外に歩き出すと、KANA-BOONの桜ソングが1位だとタワレコの液晶が映していた。
NEWoMan、閉店時は菊地成孔が手がけたBGMをフルで聴けるらしい。
熱海はもう梅が咲いていた。
せっかくグルメで日村さんが訪れていた飯屋は、プリン色の髪をした姉ちゃんが運んでくる料理が一通り美味くなかった。ただ地酒の試飲はなかなか。シザースかってくらいの爪が運んでくる点を除けばかなりイケる。
おいタケシ、お前がロケで行った店よりも、次の日に新宿で食べた炊き込みご飯の方が美味かったぞ。桜海老と筍の炊き込みご飯。もう三月だよ、早いねえ、ってか。もっと面白いラジオやってくれ。
平昌のスケートリンクでプーが舞った次の週あたりから、都内は花粉が舞い初めた。
天気よし、気温よし、花粉よし
ライツ、キャメラ、ハックション。
タバコをメンソールにするなどの対策はおススメです。一杯目モヒートなんかもいいんじゃないですかね。目薬の代わりにウォッカを目に垂らすなんか上級者テクもいかが?」なんて木原空次郎さんが言ってたような。
日比谷公園の噴水が春の空気に虹をかけているのを見ました。
THREEに行くついでに珉亭にも行こうかと思ったけど、カツカレーを食べながら岡村のラジオに石橋が出た回を聞いた。
もう終わる。季節の変わり目だから?平成ももう終わるから?このいけず。だらしないわね。
下北沢の端にあるライブハウスはお酒が美味しい。プラコップじゃなくてグラスで出してくれるレモンサワーもラムコークも元気が出る。
SaToAのレコ発だっけど藤井洋平が輝いていた。汗だくでインチキな発音でメンバー紹介する彼の顔、実はみやぞんに似ているのだ。
上品な服と髪型の小型の紳士が気持ち悪い踊りを最前で繰り出し、SODA!のキャップを被った女の子がメンソールを吸い、地味な男がシュプリーム×ヴィトンの財布をドリンクカウンターに投げ出す。発熱した箱の外はまだ涼しく乾いてる。
そんは豊かな街。から少し歩いた経堂という街で、友人が車に轢かれた。キックボードで通学するナイスなそいつをかっ飛ばしたその車には、地元の自動車教習所の名前がデカデカと貼られていたらしい。
同じ日に後輩の真っ白いコートにタバコを押し付けて焦がしてしまった馬鹿野郎も、轢かれたそいつも、獅子座。1位。めざましテレビの占いは当てにならない。
まだ風が冷たかった頃、裸の一万円握りしめて渋谷を走った。
その日は奈良県の高校生DJの物販という、諭吉をもらう代わりにフロアでタバコを吸い続けるバイトだった。
高校の友達の、今のツレの話を思い出した。仲間内でDJをやった時、滑らかに曲を繋ぐことを放棄したそいつは、
大きな声で叫ぶ。みんながびっくりしてる間に次の曲をかける。
という技を生み出した、という。
どうしようもなく面白いその素人技を、目の前で潰れかけているDE DE MOUSEが繰り出していた。ショットを畳み掛けられた可愛いおじさんはとても気持ち良さそうだった。その衝動で、金蔵まで走った。
イチかバチか、ハッタリかファンタジーか、東奔西走野郎、自暴自棄の舌先三寸。
誰にも引き上げちゃもらえない。その代わり目もつけられない。心ゆくまで惰眠をどうぞ、春眠は暁に限ります。
ただ引き上げ湯葉、あれは美味かった。
旅は道連れの4人
目的地を知らされないまま車に乗り込む、というところ一点張りの男4人での旅行。
の前日。
「明日は熱海に行くんだ」
と幹事が呟いているのを無慈悲に押し上げてくるタイムライン。
予備校の時からの知り合いと行く旅行。
腐れ縁というので合っているのか、決して向こうからは連絡して来ず、思い出した頃に連絡するとノコノコやってくる人たち、と行く旅行。
なかなか予定も合わない、というか合わせようという姿勢も欠けるそいつらとわざわざ飲み会を開くくらいなら、車でどっか行ってお酒飲んで、ついでに一泊しよう。くらいの感覚のやつ。だから
目的地を知らされないという、僅かばかりのワクワク要因を設けました。
丸投げする3人。ドジな幹事。
ツイッターをしてない奴が1人。
今日どこ連れて行かれるんだろ〜怖いww
とか言いながら明日ノコノコやって来るんだろう。
腐ってる縁、頭の腐った4人。
が行く場所の正解は絶対熱海じゃねえと思う俺は。町田とかでいいだろ。
行ってきます。
粋でもねえくせに電波に乗せたいだ?
「本棚を東中野に運ぶバイト、やらない?四時間五千円。」
いいねえ。変な電話かけてくるねえ。
それなら「千鳥の白いピアノを山の頂上に運ぶDVD」でも見るよ。なんて返して。金払って読んでもらってもいいくらいの文章を。
菊地成孔の深夜の内緒話、間違えた、粋な夜電波。聴いてます。
とにかく前口上というのに惚れっぽいというか憧れるというか。滑らかにするする言葉を並べて行く口上というのには、以前も言った通り
「私、生まれも育ちも葛飾柴又、帝釈天で産湯を使い〜」から惚れてます。
ありゃ間違いない粋ですよねえ。旦那、日本のセットアップといやあ間違いなくアンタだ。星野源?あんな兄ちゃんまだまだだよ。ただCOWCOWの多田はねえ、ありゃ隅に置けない。なんつって。
奮闘、立志、純情。恋愛塾なんてのもある。寅次郎の「青春」はなんと45作目。寅さん、アンタ青春真っ只中で死んじまったね。
下町育ちと言うのか江戸っ子と言うのか。
僕もあんな男にいつかなりたいですリリーさん。おっと、フランキーじゃねえよ、審査員席で胸はだけてるあの女でもねえ。色っぽいって言えば聞こえはいいが、所詮色モンは色モン。ここで言うのはルリ色のリリーさんだよ。
なんて、また下らないことしか頭に浮かんでこないですが。大人しく東中野に本棚運びに行きゃよかったかな。
言葉というのはいつまでたっても使いこなせる気がしない。言葉を使う職業に憧れはあれど恐れ多い。
使う方に憧れてロクに読み取れない聞き取れない現代だと聞く。全く耳が痛い。
いやいや旦那、いつまで消費者でいるつもり?アプリ一つでみんな生産者になれるんだよ?憧れのあの人を追っかけるなんてもう昔話でしょう、平成ももう終わりですぜ。今は素人生配信。コレですよ。スマホさえありゃ追っかける必要ないんです。自分が追っかけられる側に回れるんですから。なんつって。自意識もぶっ壊れたもんですなあ。ろくに言葉も知らねえガキがWi-Fi片手に逃げ回ろうと必死。すぐに自分に追いついちゃいますよ。グルグル回って追いつくのが先か、バターになるのが先か。
追っかきゃ、追いつく。貧乏臭えとはこのこと。いつまで経っても追っつかないのが言葉の引力。リンゴが落ちるのは今も昔も変わらないが、MacBookだiPhoneだ、現代のリンゴ落っことしたなら顔面蒼白、額面見て驚愕。
俺、保障なんてとっくに切れてんだけど?バックアップ取ってねえんだけど?
修理より新品のが安いですって君、スマホに10万って正気かねえ。混迷の現代とはこのことだな。ちょっと待って今他と値段比べるから。あ、スマホ壊れてるんだ畜生。
バキバキになった相棒よ、お前とはイチゴ一会だなんて割り切れるもんかだってお前リンゴだもん。
もうスマホなんて持たない!なんて言わせなてくれないよなあ絶対。だってLINE消えたら誰とも連絡取れないんだもの。電話番号?何それ、マイナンバーとどう違うの?なんつって21世紀少女。
これも現代っちゃ現代でしょう。
売り物のマッチは擦っちゃった?いや、転売するつもりのスイッチ待ちきれずに開けちゃった、遊んじゃった。ついでに開封動画も上げちゃった。再生数42。じゃあもういいよ!博打、エンコー、メルカリ転売、全部ダメっていうんなら私、これから路上でギター抱えて稼いでやるよ!ってか、 ロックだねえ。でもそう息巻くくれえなら、まずはあの番組をお聞きになってからでも遅くはありませんぞ。
というわけで。
帝都東京は北区赤羽、山田孝之引っ越したる街よりお届け致しました。「こんなもん読むなら平昌行け」
お相手は、現在シャノアールで待ち合わせ中、自分の尻尾を追いかけるのに必死なボンクラ大学生。またお会いいたしましょう。
シャノアールで待ち合わせ。
CMです。
メタもん。
「よお、久しぶり。ごめんわざわざ、実況動画ばっか見てたら実際にやりたくなっちゃってさ。
この年でポケモンやろうって誘う方もバカだけど、誘ったら買ってくるお前もアホだよな。
そうそう、オメガルビーは野生で捕まんなくて。そっちから6Vのアイツをさ、送って欲しいんだよ。アイツがいないと厳選がなかなかめんどくて困ってたのよ。
お、サンキュー。うし、厳選しますわ。卵孵しまくりますわ。
・・・そういえば最近なんか本読んだ?おすすめとかある?
ああ、、そっか試験期間か。
俺はね、最近また読むようになった。
おすすめ?おすすめ、うーん。それほどでもないけど、なんか似たようなのをよく読んだよ。
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小林信彦「極東セレナーデ」
シンデレラストーリーってやつです。
そして、世に出るシンデレラというのには当然たくさんの"大人"と"企み"がつきまとってる。
切れ者社長・引退した元敏腕・天才ライター・女編集長・カメラマン・漫画家・ニューヨーク・日本・上海・ブロードウェイ・美容品広告・映画・歌手デビュー・マスコミ・スキャンダル
どうです、この"業界っぽさ"惹かれますか。
舞台は1975年。アメリカン・ドリームから遥か遠く、極東の島国にアイドル全盛期が到来していた頃。その裏側を、出来すぎたストーリーとシニカルな作者の口出しと共に駆け抜ける幻的超フィクション。
小学生が秘密基地にロマンを感じたように、学生も大人も、一度は華やかな芸能界に一枚噛んだかっけえ大人にロマンを感じるでしょう。あれです。面白い。
「でさあ、このタイトル「極東セレナーデ」は、作中に登場する本の名前からとったものなのよ。ようは、読者はその作中の「極東セレナーデ」を読まされるのよ。
こういう構造の作品ってなんて言うっけ?映像だと難しいけど、小説だとたまに見るよね。俺最近よく当たるのよ。
他にもさ、
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蓮見圭一「水曜の朝、午前3時」
義理の母が残した音声テープ4本を作者が文字に起こした、一人の女性の物語。
”小説家や映画監督が若い人を主人公にするのはなぜだかわかりますか?人生に直面しているのは若い人だけだからです。一生を左右するような出来事が起きるのはせいぜい二十歳までで、後の人生はその復習か、付け足しに過ぎないのです。”
こう言い切る彼女は強い。きっと、この本の作者の"僕"も惹かれたんだと思います。
この本は筆者と"僕"がリンクしている構造上のカタルシスは薄いですが、とにかくこの女性が面白い。
作品の冒頭、作者が小学生時代に同級生(後の妻)のお母さんと出会った時の印象を語るのですが。娘の同級生を招いた時さえウイスキー片手にタバコをふかし、お気に入りのレコードをかける自由人でした。その女性が集めていたレコード、ジャニスジョプリン・ボブディラン・ジョンレノン・モンキーズ 他たくさんの名前が出てきたす。ただ、時代的に言うと必ずあるはずのサイモン&ガーファンクルの名前だけは出さない。その代表曲が、この物語のタイトル「水曜日の朝、午前3時」
オノ・ナツメ「not simple」
オノナツメ作品はキャラ(イタリア人か江戸時代の日本人というイメージですが)の目。そして煙。この二つがとにかく好きです。
厚い瞼から出るジトッとした視線と、コーヒーやタバコから出る塊のような煙がたまらない。
この作品は一冊完結型のコミックで、このタイプの作品では自分の中で長いことダントツ1位の面白さを誇ってます。これは話もすごい好き。
漫画でもあるんですね、この構造。不遇な少年の不幸な運命をジトッとした目の男が小説にする。そのタイトルは当然「not simple」
中村文則「去年の冬、きみと別れ」
これは、、何も言えないです。
ある事件を本にしようと取材して回る"僕"が出版した本で、そのタイトルはご存知の通り。
「狂気の写真家と殺人事件の真相を追う!」くらいにしときましょうか。ネタバレが、、いや、この並びで出すこと自体若干のネタバレ感があるかもしれない。
詳しくはこちらを。
もうじき実写映画が公開になります。
ちなみに、確かに読んで思いましたが、映像不可能モノです。観る機会もあるかと思うので先に読んでみてはいかがでしょう。
ここまでで並べてきた作品の中では、一番この構造を巧みに使った内容であり、リアリティを感じました。
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「新聞記者・小説家・フリーライターとか、何かしらの事件・事故を追う"僕・私"が主人公になる小説はもっとあると思うんだけどさ、この構造の小説はやっぱ「今自分が手に持ってる本が、、、」って思えるリアリティがいいよ。あとタイトル。読み終わってからタイトルの意味にハッとさせられると気持ちいいんだよ。
ああー、ポケモンはやっぱ厳選だるいな。ずっと同じボタン押しっぱで卵孵すんのってこう、虚無だよね。もう2時間くらい経ったよな。
え?ああ、ブログ。そうそう。読んでる?まじ?お前やっぱ暇だな。
そうね、あんなのでも見てくれる暇な人、いるんだよ。
まあ、俺も別に意地で続けてる訳でもないし、正直それはどっちだっていいんだけどさ。
でもまあ、読まれるとやっぱり嬉しいもんでさ、どうしたら読まれるかとかは考えちゃうっていうかね。気にしすぎるのもダサいって分かってんだけど、、まあでも、タイトルはちょっと考えるよ。
ネットの記事なんてどれもタイトルだろ?
何かフックになったりさ、読んだ後になるほど、って思われるタイトルをつけよう、ってのは考える、かも。なんか恥ずかしいけど。
ふふ。今日話したのもさ、もしかしたら書くかもね。人に話せば満足だ、なんて嘘ばっかりだよなホント。
あ、もう時間?ごめんなほんと呼び出しちゃって。うん。頑張って厳選続けとくわ。コイツ、ありがとう。やっぱコイツがいると厳選超楽だな。
ああ、うん。そっちもね、また暇な時見てみてよ。うん、もし書いたらタイトルもなんかバチっとしたやつつけるから。そんな期待はやめて、気持ち悪い。
うん。
じゃあ、また。
うらつらねたそねひが
最近、部屋にこもってます。
元来フットワークは軽い方なんですけど、それを上回る寒さと金欠。春になると寒さが花粉に変わるので、まだまだ安寧は程遠いです。
そういえばこの前、「フットワーク軽い」を「フッ軽」って略されたんですけど、これはオフィシャルじゃないですよね?分からなかったんですけど。何それ。まあ、それを使ってた人には僕が「コールドストーン」を「ルドスト」って略すのをオフィシャルじゃないって言われたんですけど。僕の高校ではルドストだったと思うんですよね。まあ、男子校出身者がコールドストーンのことルドストって言うのは多分アンオフィシャルというより反社会的と言っていい気もしますが。
さて。母親と夕飯を食べてた時「今日21時からゲント君テレビに出るんだ」って言われて「?」ってなりました。
知ってます?ゲント君。
ええと。河野玄斗君です。各自調べてください。
東大医学部で司法試験合格、ジュノンボーイ、、ああ、顔もかっこいいわ。
東大1000回受けたら1000回受かるみたいなことをテレビで言ってる画像、最近見なかったですか?あの人です。
簡単に言うと、超インテリイケメンボーイです。
(まあまあ鬼の形相でこの文章書いてるんですけど。画像は貼らないですけど。)
知識王だか頭脳王だか覚えてないんですけど、あれにソイツが出るらしい、って分かって。
「バッッカお前、何がゲント君じゃい!手前の親にこんなこと言いたかねえけど、いい歳したババアがイケメン東大生に"ゲント君"ってなんじゃい、気色の悪い!」
って思ったんですけど。
「ほら、覚えてないの?ゲント君」って指さされた壁には僕の幼稚園時代の写真が。
(ああ。しんどい。)
全く思い出せないんですけど、幼稚園時代、僕はゲント君と同じところに通っていたらしく、何人か一緒で遊んだことも多々あったらしい。
「覚えてない?当時からお喋り同士まあまあ相性は良くなかったけど」って。
いやいやいや。
いやいやいや。
テレビの中で白衣着て、染色体の形だけでそれがイルカだと当てているコイツと、最近はお湯割り飲みながらポケモンの対戦実況動画見てる俺と、接点なんかあるわけがない!
というか、あってたまるかこの野郎!
と思いながらその知識王だか頭脳王だかの頭だけ見ました。
おいおいおいおいっ!!クイズ番組の紹介V、演出入りすぎやろう、四つん這いで床の紙に数式書いてガリレオみたいなことしてるやん。白い部屋で仮面ライダービルドみたいなポーズとっとるやん!なんっっなそりゃあ!
ずっと心のノブがうるさくてすぐ部屋に戻りました。まあ嘆きたくもなるか、しゃーない、これはもう。
頭もいいんだろうけど、顔もかっけえんだよコイツ。強気のこと言ってっけどちゃんと優勝したらしいしさあ、知識王だか頭脳王だか、あれに。すげえんだよ。特殊な性癖の一つや二つあるとは思うけども、それをカバーするだけの容姿と知性を兼ね備えてんだよ、ゲント君。
4.5歳で会って以来だろうけど、できることなら、このまま一生会いたくねえなあ。と思いました。
お湯湧いたので部屋戻ってポケモン動画見て寝ます。「れいとうパンチ」のことを「れんチ」って略すのはさすがにアイツも知らねえだろうな。
斯々然々(1/12〜1/25)
「みなぎるP〜〜M〜〜〜!!!!」
って分かります?
千眼美子さんが昔やってたラジオなんですけど。ヨシコがフミカだった時のラジオなんですけど。出家前の。
あれオープニング面白かったんですよね。
「本日、、私、清水富美加、大事なお知らせがございます。。えー、、私、、、本日も、、、、、、、元気でええええーーーーーっっすっ!!イェェェーーーーーーーッッイ!!」
ってやつ。みなぎってましたよ。あれ以上のみなぎりを俺は知らないです。
僕も試験期間が終わりまして、なんかこう、みなぎってるんですけど。
ヨシコはみなぎってんすかね最近。どうなんでしょう。あのタイプの出家って肉とか食っていいんですかね、知らねえですけど。勝手にしろよヨシコって話ですけど。勝手にみなぎってろヨシコって感じですけど。
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「勝手にふるえてろ」
こっちはヨシカの話です、見に行きました。原作を去年あたりに読んでたんですけど、正直そんなパッとしなかったです。恋愛をしてこないまま大人になった"こじらせ女子"が、学生時代に惚れたっきりの脳内王子様「1」君と、いきなり猛烈アピールしてくる同じ会社の「2」のどっちかと幸せになれるの?という話。主人公(ヨシカ)の脳内で決して二人は本名で呼ばれないまま、二つの選択肢がぐるぐる巡って、結局選ばれた相手が最後のシーンで本名で呼ばれる、という結び。
映画も筋はそんな変わらなかったですけど、あの娘は"妄想ワールドのイタい女子"ですよ、っていうのが分かりやすくて、そっちで広げていくしかないよなそりゃ、という感じで、話自体はやっぱりそんなパッとしなかったです。
それでもこの映画は何人かに勧められてて、その理由はよく分かりました。分かりやすくて、見やすくて、役者がよかった。松岡茉優が演じきれたからこそ面白い。ヨシカがキャラクターになるギリギリのリアルでいけたのは松岡茉優がよかったからだと思います。
音楽・効果音・画の見せ方・脇役のキャラ感などは、分かりやすく・面白く・松岡茉優可愛く、を意識する感じが強くて「リーガル・ハイ」「逃げ恥」なんかを連想しました。あと戸田恵梨香の"75!"のビールのCMも思い出しましたね。"「1」が好きッ!!"ってやつ。なんてことはない、ポップコーンムービーでした。あっという間に楽しく見終わった。
演出として気になったのは「赤(=ヨシカ)」対「青(=2)」の構図。二人の衣装、ずっと赤と青の対立でしたね。それが、ヨシカが2と付き合おうと決心した日は水色のマフラーを巻いていました。
この対立は完全にあれと被りました。
「anone」
坂元裕二作品は初めてなんですけど、過去作を早く見たい。こんな濃い連ドラあったんだ、と勝手に震えました。台詞回し、別作品の役との輪廻、馴染みの俳優(満島ひかり、瑛太、小林聡美など)など、舞台監督的な部分もありつつやっぱり映像、ドラマなんだなこの人は。という奥の深さに痺れます。が、単純にこれは面白い。広瀬すず、顔はもちろん声綺麗ですね。
この作品の考察に関しては優れた投稿をされている方が多いので、放送を見ている方はそちらを読んだら面白いかと思います。
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話を戻して、ヨシカの部屋のアンモナイト。
ヨシカが絶滅危惧種好きというキャラは原作通りですが、アンモナイトを通販で買っちゃって部屋に神様として飾ってるところは、あれですよね。
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「ストロベリーショートケイクス」
池脇千鶴演じる恋に焦がれる独り身女子も、部屋の棚に飾った石に毎日手を合わせてました。
「神様お願いします。私の尻を触ったうちの店長を殺してください。あとは、、恋がしたいです。誰かの女になりたいです。スペシャルな人のスペシャルになりたいです。」って。これ叶っちゃうんですけど。
四人の女性の生活を丁寧に写していく魚喃キリコの原作の実写化で、"神様"というキーワードが四つの人生を絡ませていくのが映画らしいやり方でよかった。
魚喃キリコ、好きです。最近だと「南瓜とマヨネーズ」がありましたけどあれもよかった。早く「blue」も観たい。市川実日子、いいですよねえ。
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さて、"サイコパスヨシカ"の脳内世界を覗くような展開が続くんですけど、ヨシカって別にサイコパスってほど強くはないんですよ。考えすぎておかしくなるとか、愛が強すぎるとかそういう強度はなくて、自分の世界ではお調子者くらいの弱さがどうしようもなくて愛おしいというか。
それを一番感じたのは、ヨシカが退職宣言をしたシーン。最後に同期の女子(くるみ)に恨みをブチ撒けるんですけど、彼女が餞別にヨシカの大好きなタモリ倶楽部の手ぬぐいを渡そうとする時のヨシカの手。「自分今ブチ切れモードだ。。でもあれ欲しい。。うぅ。。。」という葛藤が分かる手の出し方。たまらなく阿呆で可愛かった。
この映画に出てくる人は、ヨシカを取り巻くいい人とヨシカと関わりのない人の二種類なんですけど、ヨシカの脳内ではいいやつは悪い奴に代わり、関わりのない人は味方になる。だから、客が見せられるのはヨシカというフィルターを通した阿呆達なんです。彼らが阿呆に立ち振る舞うほどヨシカのどうしようもなさが際立つ。
ただそんな中、一人だけヨシカの妄想ワールドに混ぜてもらうことすら叶わないシンプルな阿呆が気になって仕方がなかったです。あの高校の同期の「鮭ぇ〜〜!」ってセリフが一番好きだったなあ。
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タモリ倶楽部といえば最近、だいぶ前の「現代音楽の回」を見たんですけど。ブソッティーの「自動トーノ」の楽譜、笑いました。
この回は菊地成孔が出てたんですが、僕はリリーフランキーのロレックスに見えました。粋な夜電波、今年ようやく聞き始めそうです。自分は昔から"粋なおっさん"が大好きだったみたいで、小学生時代からの特筆すべき好きなおっさん遍歴を考えたら、車寅次郎(渥美清)→向井秀徳(→菊地成孔?)でした。
世界は混迷しっぱなし、社会の窓は開きっぱなし、それで結構毛だらけ猫灰だらけ、お尻の周りはクソだらけ。
心意気溢れるおっさんにいつかなれるように精進します。
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「タモリ論」
小説家樋口毅宏氏が、自身のタモリへの愛から彼の芸を考察するという本。いいとも終了でタモリがフィーチャーされた時期に、平積みされていた記憶があります。ベストセラーなのかは知らないですけど、すごい売れていた通り、ちゃんとひどかったです。
著者のお笑いへの愛も分かるし、著者自身もリスペクトを持っていてもこの難しい題材に取り組むことが野暮で危険だと分かっている。だけど書きたい!という心意気は素晴らしいんですが。小説家という文章のプロをもってしても、"笑い"についてまとまった文章を書くとなんとも寒いものになるということの証明と言える一冊。
"笑い"は芸術ではなく生物で、芸人というのは自分のパーソナルを全て笑いに変える狂人。つまり、映画・音楽なんかの"芸術"とは違うと僕は思います。客観的に研究して批評する中継地点の一切は拒まれるとすら思いますが、どうでしょう。
ただ、笑いが好きで好きでどうしようもない人が必死に考えて、伝わりやすい素材を集めて、切り貼りして、この完成度。それなら、愛のない人間の全く別の物差しで測った一部分の切り抜きに対する批評なんて読むにも値しないと思います。逆に、全力で笑いを解体して伝えようとする人の愛をもってすら全く解説できないなんて、笑いってすげえなあ、って。今日も沢山笑って寝てえなあって、そう思います。
新書でこういったカルチャーを扱うものを読んだことがなかったんですけど、こんなはてなブログとかnoteとかのレベルの文章でも製本されてベストセラーになるのかと驚きました。
ずっと下から目線の消費者として懸命に奮闘した筆者が、最後の最後にわずかばかりにボケてなのがとても寒かった。せめて、ちゃんと樋口氏の小説も読もうと思います。
"笑い"に対するものでいうと、最近公開されたこの対談は少し面白かったです。
お笑い番組のディレクターって佐久間さん、加地さん、鈴木おさむさんなど、本を出してる人が沢山いますけど。この二人のはまだ読んだことがなかったので新鮮でした。やっぱりお笑いは作り出す側の人が口を開かない限りは何も始まらないんですよね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さて、笑いの生産者、消費者という意味で微妙な立ち位置の存在がいます。ラジオの"ハガキ職人"ってどう思いますか?
コーナーに宛てたネタメールの他にも、パーソナリティに対する指摘、ツッコミ、ボケなど、番組の進行に欠かせない存在。あれも生産者側だと僕は思いますがどうなんでしょう?アルコアンドピースのANNなんて職人との何十人何十一足だよ、という程の参加型でしたし、ハガキ職人から作家になる人は沢山います。
ただ、物書きを目指す人間以外に、ラジオの深夜生放送に職人として参戦する人達が何を考えているのか。とてもじゃないけど想像できなかったんですけど、東京芸大の学祭でこんな対談企画がありました。
ファイヤーダンス失敗氏とぺっちゃん氏といえば、自分の中ではメガネびいきとバナナムーンの職人さんなんですけど。ここに焦点を当てるクソニッチ向け企画。友達が主催だったようで、喝采を送りますが、心から馬鹿だとも思います。
アーカイブが期間限定で上がっていたので聞いたのですが、ハガキを送るモチベーションや、構成作家・芸人についてどう思っているかなど、色々話していて、面白かった。なかでも、「読まれることが全て。IPPONグランプリで言うとボタンを連打してる状態で、回答権を得れなかった奴が偉そうなことを言っても、読まれた奴には敵わない。設楽さん日村さんが週に一回自分のRNを呼んでくれるだけで一週間生き延びられる。」これですよ。こういうことでしょ、と一人納得したりしました。
タイトルはもろもろのハナシからとったんですかね。
ファイヤーダンス失敗氏のブログを読んでいたらよく出てくる喫茶があったんですけど、最近自分が入ったばかりのとこでした。
(一番好きだったやつ載せます。)
新宿の「アルル」は猫が放し飼いされていて、客の膝に座ったり椅子の背に乗ったり可愛かった。
生まれ変わったら何になりたいか?という話を前にした時、世にも奇妙な物語でそんな話があったと聞きました。その世界では、前世に行った善悪の行動はポイント制で得点をつけられていて、その得点によって生まれ変われる対象が選べる。という話。
これはまあよくある発想で、フット岩井さんが「お前、前世に江戸を火の海にしたんか」みたいなこと言われてますよね。生まれ変わって猫になるには、、、大変ですよね。超人気来世ですよね多分。前世で何かを成し遂げた偉人ですよ、猫って。
さて、人は生まれ変わったら何になりたいかを考えますけど、実は人の中にはもともと天使だったやつがいる。って考え、どうでしょう。
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天使が人間に恋をして人間になる。というテーマだとなんの変哲も無いように思いますが、そこを美味しく見せる映画ではなかったです。
天使は人間を幸せにする存在ではなく、神聖な衣装をまとっているわけでもなく、ただ人間に寄り添い続けるスーツのおじさん達でした。人の脳内の思考に耳を傾け、彼らの手を握り、肩を抱き、眺め続ける、ネクタイを締めたおじさん。
ビルから飛び降りようとす青年にも同じで、飛び降りる直前までその隣に座り肩に手を置くだけ。青年の悲しい決断にも顔色を変えない天使の表情は、人間の全てを受け入れ、平等に愛しているように見えました。
そんな天使の一人ダミエルが、サーカスの女性に恋をして人間になるんですが、その決断のきっかけとなったのが、ピーターフォーク。刑事コロンボを演じる彼が本人役で出演しているんです。
ダミエルが通りかかるコーヒーショップにいたコロンボが彼に語りかけます。「そこにいるんだろう。顔は見えないけど、感じる。」ダミエルは人がどんなものかも教えます。「人間はコーヒーを飲んでタバコを吸う。寒くなったらこうやってさ(手のひらををごしごし擦り合わせる)」
刑事コロンボとしてスターになった彼も、30年前に天使から人間になった一人だったのだ。彼の過去と、チャーミングな振る舞いが映画に光を差す。ダミエルが天使として務めを果たしている間、画面は白黒、後ろでは不穏で寂しい音楽が終始鳴っていたので、その変化は明らかです。
人間になったダミエルは顔に笑みを浮かべ、「あれは何色だ?あれは何色だ?」と聞いて回ります。画面が白黒だったように、天使の世界には色がなかったようです。
「全てのかつての天使、特に安二郎、フランソワ、アンドレイに捧ぐ」というクレジットで映画は終わるります。
世界の優れた表現者たちは、どうやらみんな天使だったらしい。
彼らはきっと人間になってからも人を愛していただろうし、今なおたくさんの天使が実は自分の隣にいて、優しく手を包んでくれているのかもしれない。
「新月は決断する時。先がわからなくても。」
という相手のセリフで、ダミエルの恋は一つの形を迎えます。
1/31、今日はスーパーブルーブラッドムーン。
僕は家でねるねるねるねを作ります。